海水魚の飼育水について、
考え。
最近、飼育や病気の質問が多く、皆さん色々と悩まれている事が解ります。
魚や、サンゴをもっともっと状態良く飼育したいとの気持ちの現れと思い、とても嬉しく思っております。
病気については他のページでお話しておりますので、ここでは水に付いてお話したいと思います。
水に塩(塩化ナトリウム)を溶かしただけの水で海水魚が飼えますか?答えは言うまでもないです。
塩化ナトリウム以外にも色々な物質によって海水は出来ています。
水質の変化は少ない方が良いのです。マメに水質を計り、減った微量元素をすぐに添加し、増えた硝酸塩やリン酸塩はすぐに消える。
これが一番良いとは思います。ですが、水槽内ではなかなか難しい。
水質に波の無い安定した水質を作るのにはやはり器具に頼るところが大きいです。
ただ、魚とサンゴの数や種類を把握して、システムと水変えのバランスをしっかり把握していれば添加材も要らないとも思います。
なかなか難しいとは思いますが水槽内を自然の環境に近づける事が出来れば、結果的に魚やサンゴに良い環境が出来ると思います。
そこで考え出されたのがナチュラルシステムだベルリンシステムだモナコだ魚を多く飼うにはウエット&ドライだ、色々と皆さん考えているものと思います。
でも、水の環境を知らなければすべて上手くはいかないのです。
欧米から来た物が多く、よく水変えはしなくて良いなどと思っている方がいるみたいですけど、欧米の人も出来れば水変えはしたい。
ただ、水が悪くて水変え出来ないんだそうです。
そこで考え出されたシステムが上記のようなシステムとも聞いております。
飼育水槽の環境を知るには水質を知る事から始まります。
ですのでその水槽が何が足りないかを知って足りない分を補ってあげるのです。
闇雲に添加したって良い事は無いです。『用法容量を守って正しくお使い下さい』です。
ま、添加材を入れないより入れた方がよかんべな?みたいな考えもありかも知れません。
カルシウムと炭酸塩硬度とPHはバランスです。
カルシウムを380以上450ぐらい、炭酸塩硬度(アルカリ度)2.5以上3.5〜4ぐらいが妥当と思います。
魚は大海で悠々泳ぎ、サンゴは開いて成長しています。
が、この小さい水槽に閉じ込めてしまっている事を皆考えてほしい。
海は偉大ですよね?ほとんど(雨や異常気象をのぞく)水質や水温はある程度一定に保たれ、その水質や条件に合った生体がその場所に居るのです。
自分の欲の為にその魚やサンゴを水槽と言う小さい箱に閉じ込めて居るのです。
かわいそう。でも辞められないじゃあないですか!だって好きなんだから、そうでしょ?!好きな魚を自宅で楽しみたい、世話したい。
だったら飼育者は出きる限りの努力をしなくてはいけないのではないでしょうか?
よく言うのは、お金をかけたくない場合には人が頑張るしかない、しょっちゅう水換えをしていれば、添加剤や、ろ過槽も要らない、水槽だけで良いではないですか?
でも皆さんできないですよね?(塩代もかかるけど)お金持ちならそのお金に物を言わせて手間がかからない水槽を作れば良いのではないのでしょうか?
でも、お金をかければいい物とは違うと思います。
ようは、その人自身のスタイルで、ペースで、魚やサンゴと付き合って行けば良いと思います。言いたいのはこれです。
海水魚はきれいな水から汚い水に入れるのはダメではないですか?逆に汚い水からきれいな水に入れるのは平気でしょ?ただきれい汚いでは無いんですよ、
ここで出てくるのが微量元素、微量元素が無くなってきている水槽で生き物を飼っていて良いのですか?
例えば、生き物を飼っているからには絶対と言ってアンモニアが出ます。
そのアンモニアはバクテリア(ニトロソモナス)によって亜硝酸塩に、第二のバクテリア(ニトロバクター)によって硝酸塩になりその時にリン酸塩も生まれるのです。
ある種の副産物です。そのリン酸塩はカルシウムと結合して沈殿していきます。
どうでしょうか?カルシウムはこう言う事でも無くなってしまうのです。
さらに、分解によりPHも下がりやすくなります。水道水でもリン酸塩は有ります。
なにが言いたいか、それは、水槽内ではサンゴ等に必要な微量元素は生まれにくく、減っていってしまうのです。それを水換えや添加剤等で補ってあげるのです。
硝酸塩もちりもつもれば山となるのです。
恐いですね!ですので水変えや吸着剤で取り除く事が必要です。
吸着剤にいたっては個々いろんな物が出ています。でも大事な微量元素も吸着してしまうものですと困ります。
その辺りも考えて、吸着剤に頼らないようにはしたいです。
水換えをしていたって毎回全部を(100%)変えている人は居ないですよね?半分とか、3分の1とかでしょ?残った水は微量元素は少なくなっているのです。
ましてや、リン酸は残って、硝酸塩も残っています。
結果少々の水換えをしたって悪い物(硝酸塩等)は残留し、欲しい物(微量元素等)は減ってしまうのです。
魚はそこまで微量元素にこだわらなくとも飼育はできます。
設備にもよりますが3回に一回ぐらいは70%、80%と水の入れ替えはしていただくと良いでしょう。
添加剤やリアクター、ろ過槽はあくまでそれらの働きを助ける役割、最終的には人の判断です。
自分の水槽の環境を把握し、目標の水質に近づけてあげる事が大事、水質を計り、足りない物は足してあげ、不必要なものは取り除く、これです。
何時もこれでやってあげているから、とか、死なないからとか言わないで水槽の環境が悪くならないように勤めてあげるのが僕達の役割ではないでしょうか。
もっと言えば、もっと良い環境にしてあげれば生き物は答えてくれますよね?環境の良い大海から運ばれ、
私達の小さな水槽に入ってそれで水質も悪かったらかわいそうではないでしょうか?
そう思ったらやっぱり出来る限りの努力をしてあげるべきと僕は考えます。
餌だってそうです。
僕は以前ブルーエンゼルを飼っていました。
水変えは3回に1度は90%換えていて餌だって人工飼料だけでなくフェザー等の海草を食べさせていました。
色上がりも自信が有りました。(自慢みたいですみません)
友人は同じ時期クイーンを飼っていました。
同じ時期に同じサイズで購入したのです。
友人は水変えはしない、でも2週間に3分の1、餌はなんでも養殖用の餌とクリルだけ、はっきり言って動物食系の餌、2年ぐらいたつと、あらわれて来ました、
他の友人が僕のブルーを見てこれクイーン?と訪ねるのです。
なんで?と訪ねると先ほどの友人のクイーンはシテンヤッコ?みたいに黄色くなっていたのにも関わらず、僕のブルーは青かったのです!
2年でブルーエンゼルがクイーンエンゼルより青いのはどう言う事でしょうか?こんな事が有りました。
ようは気持ちしだい。魚に対する気持ちを100%と考えて100%力を出せば良いのですか?
でも皆さん120%出したっていいのでは?(気持ちの上で)この文面では言い足りない事は多々あります。
(はっきり言って歯がゆい!)取り合えず、私的な見解です。
必要なのはすべてのバランスと思います。水だけではなく、水槽、ロ過槽、ポンプ、ヒーターetc。バランスをとって飼育したいものです。